こんにちは。

DogリフレOGGiです。

 

大抵のお客様が知らずにご来店する『社会化期』というキーワード。

まず、『社会化』というキーワードのご説明。

社会化とは? ここでは犬を例にしますが、生まれてきた赤ちゃんがその種の特定の行動パターンを身に着けていく過程を指します。
人間でも親兄弟・友達と過ごす中で、様々なルールやモラルなども学んでいくようなものと捉えてください。

簡単に要約すると、犬として生きていく為に勉強していく期間というわけです。

ただ、この期間を過ぎたからといってあきらめる必要はありません。学習速度は遅くなっても学習をしないという事はありませんので。

まずは社会化期の流れを要約します。

 

①胎子期

出生以前の環境も将来の性質や行動に影響すると言われています。

例えば、子宮内で隣り合った胎子が雄だった場合に、雌であっても将来、雄の様な行動を示しやすいと言われています。他にも、妊娠中の母親のストレスは胎子にも伝播すると考えられています。

その他、慢性的なストレスに晒されている母親から出生した子は成長後、ストレスが加えられると刺激に対して過敏性が増すと考えられています。

母親に関しても妊娠期にストレスを加えられた場合には、出産後の母性行動が減少することがわかっています。

 

②新生子期 出生から14日前後まで

犬は生まれて約2週間は自発的な体温調整ができません。その為、母親が子供を温めながら過ごすわけです。
当然ながら目も耳も使えない時期です。
排泄も母親が性器周辺を舐める事で促します。
この時期に、母犬が子供を舐める(毛づくろい)などの接触刺激は子犬の今後に大きく左右する様で、接触の少ない個体は不安行動が多くなる傾向にあるとされています。
①でもある様に、ストレス下にあった母親は母性行動が減少する傾向にあるので、子供への毛づくろいなどが減り結果として良くない方向へ向かう恐れがあります。

 

③移行期 生後14日前後から21日前後まで

この時期は感覚器や脳神経系が急速に発達しますので、視覚聴覚が急激に発達します。

歩きはじめるのも、この時期で排泄の為に寝所から離れた場所で排泄をするようになりますが、飼育場所が狭いという理由でこの行動が阻害されるとその後のトイレトレーニングが難しくなる事がある様です。

この頃から段々と離乳が始まります。

 

④社会化期 生後21日前後から84日前後まで

③の移行期に中枢神経系が完成し、周囲の環境や犬に対して成犬の様に反応することが出来るようになります。これより、社会化が急速に促進されます。

社会化は感受期とも呼ばれ、社会化に対する感受性が高い時期とされます。

野生動物は、この時期に仲間と自分が同じであること、その中で生きるルールを学びます。

犬の場合は、それに付け加えて共存する動物や飼い主である人間との社会関係を学ぶ必要があり、それが野生動物との大きな違いになります。

社会化期の前半は、同種の犬社会化が進み後半では、人間等の多種への社会化が進むと考えられています。

子犬は生後21日~28日程度で自分の寝所やその周辺を調べ回る探索行動が急速に活発になり兄妹や母親と遊び始めます。

この時期は、新奇刺激(目新しい刺激)に対して、恐れたり躊躇することなく近づき臭いを嗅ぐなどして調べる事をします。

生後35日あたりからは、この行動が減少し新しい刺激に対して警戒をするようになります。

これは、身を護るための適応行動と考えられています。

この時期に、子犬達は遊ぶ頻度も急激に高まります。

じゃれ合うだけでなく、ケンカ遊び(ワンプロって呼ばれるあれです)などを通して、咬みつく力を抑制して甘噛みする事を学び、また相手が苦痛の声を上げた時には咬む力を弱めるなども同様に学びます。

遊びの中で相手に乗ったり、ひっくり返ったりと性行動や威嚇行動、服従行動など優位・劣位行動を兄弟間でボディランゲージとして学んでいきます。

顔の表情もこの時期に豊富に表現できるようになります。

遊びを通しての社会化では、母犬の役割が重要で、生後42日~49日前後になると子犬の遊びが乱暴すぎたり、咬みつきの強さ過ぎた時には唸り声をあげたり威嚇の姿勢をとったり、鼻面を甘噛みする、子犬をひっくり返すなどの具体的な教育的叱責を子犬に教えます。

また、しつこく遊びを迫る子犬にも同様にして遊ぶタイミングではないこと、嫌がる相手には無理強いしてはいけないことを教えます。

上記のことから、社会化期の初期に兄妹犬や親犬との関わりがその後に大きく影響することはお判りいただけましたでしょうか。

したがって、生後42日~56日程度までは、親兄弟と一緒に過ごすことが大切だと言えます。

 

長くなってしまったので、続きは次の記事で。